2018/3/2
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対象喪失・絵画療法 |
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個人的なことですが・・・ 最愛の母が天に召されました。 離れたところに住んでいたのですが、 偶然会いに行っていて、 さっきまで元気だったのに・・・ 一緒にランチして、 一緒に母が大好きなドライブして、 一緒に母が大好きな美しい自然を見て、 一緒に今度会う日の計画を考えて、 風邪をひかないように気をつけてね、って手を振って別れて・・・ 急性呼吸不全でした。 今年85歳になる予定だったのに。 少し(いや、多いに)天然で、可愛らしくて優しくて、でも芯がしっかりしていて、 言い出したら聞かない頑固なところや強さもあって、 ここ2.3年、だんだんと小さくなっていっていたが・・・ まだ大丈夫だと思っていた。 でも 可愛らしさの中に、80歳過ぎても母として姿勢を大切にしていた彼女を もう今から私が守ってあげなくてはと、 100%母娘の立場が完全に逆転した瞬間を、一ケ月程前に感じた。 それを感じた時からすぐに、 なぜ母との時間を、もっとたくさん創らなかったのか?!と思ってしまう・・・ 私はカウンセラーをしていて、 こんな時は、泣くことが大切なのは重々わかっているが、 まだ思いっきり泣いていない。(2年前の、義母の時は沢山泣いたというのに・・) 先日、小学生のAちゃんと絵画療法を一緒にした。 Aちゃんも私も手慣れたもので、自分の世界に入っていく。 私は、ブルーの画用紙を選んだ。直感で。 直観に従いながらも、 冷静なもうひとりの私が 「なぜブルーなのか?胃炎に少しなってて炎症を鎮めたいのかな?ブルーはスッキリするし・・・」などと思っている。 ぐしゃぐしゃに塗りたい気分。 直観に従いながら、濃いブルーを少し塗った。・・・?何か違うような?? 直観に従って、赤を他の部分に塗った。・・・?何か違うような?? 直観に従って黒を選び塗りだした。 何故黒なのか? 濃いブルーも赤も、画用紙のブルーの色も全部黒で塗りつぶしたくなって 無心に塗った。全て塗った。 本当は、もっと全部真っ黒に塗りたかった。 「坂本せんせい?珍しいですね・・」 自分自身に集中していたAちゃんが気づいて、私に声をかけた。 「う~ん、こんな気分な時もあるよね」 と、私は答えながら、まだ自分でも訳がわからなかった。 それは、 ただ色を塗る作業をしている時に黒を塗る時は、 ストレスを吐き出している時が多い。 ストレスを吐き出しているにしても、何か違うような。 黒で全てを塗り潰したい!そんな気持ち。 塗り潰しながらエネルギーが出てくる。エネルギーが出てくる?? 「黒は最強だしね・・・」独り言を何気に呟いた瞬間にわかった! 画用紙のブルーは、私の悲しみの涙の色。 今は、 画用紙のブルーより深い悲しみのブルーや、 冷静なブルーや、 情熱の赤でも 補いきれなかったんだ。 最強の黒でないと。 ![]() 何を補うの?・・・ああ、私が守らなくてはいけないんだ◯◯を。 強くなって守らないと。弱さを補って。 私は、まっ黒でないといけないんだ(腹黒ではないんで、お間違えないように!) ・・・最強でないと・・・ あー私の『一次ドライバー』が・・・・・・『強くあれ』が・・・・ ドライバーかかっているとはわかっていたが・・・・ だから、胃が悪くなるんですよね・・・はあ~~~・・・ まあ、気づいたから良しとしましょう。 朝倉に、こころサポートのボランティアに行っているが、 そこでの代表の方にも、同じようなこころの状態を感じる。 もちろん、私とは比べることもできないほどのものを抱えていらっしゃるが。 対象喪失を体験すると、 人はこころに最強の黒を塗って、 自分や、大切な人・大切なものを守ろうとする。 その黒が、 時間の流れや、あたたかい人達との繋がりや触れ合いによって 少しづつ溶けていって、 黒にも光の輝きが増していきますように!! ![]() |
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